１４年12月

これだけで、とても遊びが変わってきた。子どもたちが自分でせっせと遊具を運んで遊んでいる・・
楽しそうで良いと思うが、なぜもっと遊具が必要なの？

＃理由・平面の遊びは単純で作れるものに限界があるから

・敷いて、その上に砂場の玩具を置いて・・となると、イメージが狭くなる
・”敷き方法”がいろいろあるが、一度試せば満足する
・あとは敷いた上に寝転ぶ、相撲をとる、一休みする、など

＃平面でなく、立体化できればイメージはいっぱい広がり、もっと活動が発展する

・立体化できる遊具は固い。固さと大きさを体感できる喜びは、その活動で証明できるみたい。 見ていて！踏んだり、触ったり、持ち上げたり、抱きついたり、そして運びだけを、しばらくやり続ける。

・立体化の最初は斜めの立て掛け・ベンチなどに板を斜めに立て掛ければすべり台、 というわけで間単に”斜め”に体をあずける。板がパタンと外れて怖いが、そのうち保育士も、
ア、この立て掛け方なら外れても大丈夫トカ判断できるようになってしまう。だから結構”パタン”が起こるが、怪我はなかった。
（判別力は必死の観察によるのだよン）

・活動に取り掛かるチョイチョイ前段階

　まず材料の調達から作業場の選定、構造物の設計、試し作り、やり直し、作業員やスタッフの無断交代や逃亡、時に建築物の一部盗難などに遭いながらやっては試し、試しては作り直す。とてもとても時間がかかる。
　ドラムカンは立てれば１２０センチ、ウッドブロックの厚みと重さがずっしりそれを支える、マルチパーツの縦積みは凄く難しい・・いろんな材料が高く、大きく活動を展開させてくれるのです。

・活動が盛り上がり、庭中が静まりかえる時間帯

・・・が、どういうわけか１０時３０分を過ぎると、どのグループも集団の無言の協議が成立し、今日はこれぞという建設作業が軌道に乗り出す。だから多くの集団はさらにせっせと作業に励む結果、シーンと静まりかえった時間を過ごすこと３０－４０分。

・できあがった物をしばし楽しむ時間帯

　　ヤアヤアできたぞ自分らの建設物体。
お家、車庫つきの。いいえ、陣地、大砲打つの。いやこっちはロケット基地。
しかし、このように名のつく建造物は少ないのです。並べ板に三角小山、またはごろごろのウッドピースを積み上げただけ。でも作り上げればこんどはそれと係わる遊びができます。
　なにやら惚れ惚れと作品を見上げるだけ、いや、上にロッククライミングしてみるか、乗って操縦してみるか、大砲を打ち放つ？それだけ大きい可動遊具がいくつも使われたわけなのです。

・片付けの時間がわかるって、サッサッさ

　ほらね、今日も設計、設営、建築、使用と３－４人のメンバーですっごーい作業をこなしたね。やったねー！もーこれでいいよ。お腹すいた。たぶん時間だよ。片付けよーット！
　片づけがあっというまに早いのも見学の先生方のご質問。片付けよ、といわないですむ保育士であるが、どーしてか本人もわからないのです。

　ウーン、もっとお伝えしたいけど、今月は、あそうだ。どうしてベンチ、ドラムカン、マルチパーツ、ウッドブロック、ピースなど立体的な遊具が必要か、という説明でしたっけね。
　つまり、多くの材料を得るほど創造性のイメージが豊富に湧き出る、ということなのでーす。

　これらの遊具は一種類ずつ出して、子どもの馴れと安全を確かめつつ、半年以上掛けて全部整備するようにしてください。


あーくたびれた！来月はもっとおもしろくし、よー！良いお年を！