２００５年１０月

保育室の遊びの環境が停滞ぎみ。何とかしたいという、去年の保育士の意識調査の続きです。

都内の公立保育園保育士１６１人へのアンケート回答結果をお伝えします。

１．遊び環境づくりの基本を、主としてどう考えるか

・保育士の計画に沿って環境をつくる　　 ・子どもの状態を見ながら環境を作る　　 ・その他と無回答

２４％ ４３％ ３３％

#　無回答も多く、質問自体も明確な答えを期待しきれませんが。

２．どのように遊ばせたいですか〔複数回答〕

・じっくり落ち着いて　　　　　　　　 ・ケガをしないよいうなるべく静か　 ・少し痛い思いをしても自由に　　　 ・好む玩具を自分で選ばせて　　　 ・大きく身体を動かす方を　　　　　 ・座って手指を動かすように　　　　　 ・保育士とのかかわりで　　　　　　　 ・興味、探索意欲を満たす　　　　　 ・その他

２４％ ４ ５ １４ １０ ５ １０ ２９ ４

＃じっくり落ち着いて、子どもの興味や探索意欲をみたすこと、自ら選ばせるなど自主活動を重んじた模範的な回答が多いようです。

３．今の室内遊びに満足ですか

・満足と、まあ満足あわせて　　　　　 ・どちらでもない　　　　　　　　　　　　 ・不満足とやや不満足をあわせて

３０％ ２３ ４３

４．不満足の対策案〔自由記述〕

・室内の遊びの場を　　広げる、コーナーの工夫
・遊具、玩具の見直し　興味の対象、発達に見合う物、量、種類等
・検討要すること　　　　保育士間の保育観、室内の走り回り、トラブル、散漫な遊び

＃さすがにー、問題点がはっきりとらえられていると思います。

　まとめ
　保育室内の環境づくりにはまだ不満足感が多く、大きい課題が見受けられます。
　解決の糸口は、自由記述にもありましたが、

・保育士のカリキュラム実現期待感か、子ども本位の環境か（特に３歳ごろまで）という保育観の周辺
・のびのび動きと安全性の谷間での迷い等にあるのでは、と思われます。

#論文はここで終わりですが、とーまの私見。
　永遠の課題なんていってたら、いつまでたっても解決しない。
何が欲しいのか、なにを必要としているのか、子どもはほんとはどのくらいの力を持っているのか、
ほんとに見えるのは保育士だ、と、もっと自信をもって　ふたたびぐわーっと見てみよう。（お子様は迷惑？？）

ではまた来月！