２００３年７月

　いつの頃からか、立って履けるパンツも、始めは低い台にどっかり腰をおろし、床においたパンツを両手 で持って片足ずつつっこみ、立ち上がって上に引っ張りあげる方法です。
　ある日、看護士さんより「台にお尻をつくと雑菌がつく。カバーを毎日洗いましょう。」と言われたのがきっかけ。
　洗濯はかまわないが、そこで、お尻ぺったりをスムースに立ち履きへ移行できるならばその方がいい。

　そこで、加藤保育士がかんがえたこと

その１　”立ち履き”の技能とは
　前にこごんで両手でパンツを広げ、片足ずつ通す。おとなだってふらつきながらやっている

その２　”寄りかかり立ち履き”は少しやさしい
　子どもはちゃんと何かに寄りかかり、履いている。２歳組もこうなればいい。（低い台では足を上 げずに履いている。立ち履きは、足がパンツの高さまで上げる必要あり。ウン、ポイントはここだ）

その３　”中腰履き”の段階を導入すればどうか
　低い台の高さは８センチ、３２センチに上げれば、子どもの足は自然に上がる！

　つまり、尻つき台を低いのと高いのを並べて置いたら、（年明けでしたが）どんどん高い方を選び・・ 慣れた子どもは次第に台から離れ、壁などに寄りかかり”立ち履き”へ移行していきました。
　そこでパンツ履きの発達段階を示すと。

ア　平地（または８センチ高さの台）に腰掛けて履ける－満２歳
イ　高い台（約３２センチ）の台に掛け、パンツを上に持ち上げて履く－２歳組
ウ　立って壁などに寄りかかり、パンツを持ち上げて履く－２歳組でまあ完了
エ　寄りかからず、立って履ける－年齢未確認
オ　立っても何かに寄りかからないと履けない－約７５歳以上？余計なこと
カ　腰をおろしてゆっくり履く－私の８８歳の叔母

　 ２歳組の実践をした加藤保育士談
　どっしり座りで履いたパンツを急に立ち履きでは２歳児組に無理がかかる。中腰を保てる高い台があれ ば子どもも率先して使いだし、立ち履きにスムースに移動できました。次の２歳組担任まで、覚えていら れますよーに！

　なにげなく援助してしまっている小さなことも、確認しあうことで記憶に結びつき、保育の質を上 げられるんだよネー