卒園時、５歳組はここまで伸びた

“質の高い遊び”と言われますが、あなたの思いはどんなもの？
私が「いいなあ」、と思った埼玉県S園の５歳組の遊びをお伝えします。
あなたと考えてみたい“質の高い遊び”

卒園時の年長組の成長！

園庭には取り入れ始めて３年目の「多種多数」の可動遊具があります。
時は３月３日。１１時２５分ごろ、５歳組２５人だけが園庭で遊んでいます。
担任は・・「良く遊んでいるので、もう少し片づけを待っているのです」とのこと

２５名が自然に８グループに分かれ、遊びは集中の様を呈しています

その時の活動を描いたイラストの中から、遊びの質を観察してみます
１．２名から５名が自然にグループとなって庭に散在、それぞれ協同的な遊びをしている
２．グループはこの時すでに固定し、はみ出したり流動している子どもはいない
３．遊びはそれぞれタイヤ乗り、基地整備、板で登り場作り、タイヤ積み、パーティ、棒登りなど
４．遊びを乱す子が数名いるとのことだが、今は全員が各グループにしっかり吸収されている
５．担任が立っているそばに子どもが誰も寄っていない

担任の説明

「いつものクラスの遊びです。室内では時に集団を乱す子どもも居ますが、周りの子が巻き込まれないのでクラスとしてまとまった話も聞けるし、活動も可能です」

大人に頼らず遊具を駆使し、仲間と協同して結構危なそうな遊びもこなす身体能力
自主活動、グループ遊びが５歳で完成している、と私は見ました

卒園を控えて質の高い遊びができている、と評価するのですが、
その基は、遊びが発展できる遊具環境を作った先生たちの力です
“始めに保育士の環境づくりあり”が正解と思いますけれど、
3月、5歳卒園時の遊びの評価でした。皆様のご意見もぜひ聞かせてください。


＊今年も3月は多忙なので木曜会はお休みです。
4月以降は第二木曜日、会の予定は４月以降にお知らせします
会では作りやすく、安全な身体活動ができる遊具類をお伝えしています！