這い這い促進器を発明した・・と笑った保育士たちだったが、それは単なる失敗だった?
1.這い這い促進器の製造、試運転
乳児の、這い這いする期間が短いから、手足が弱い・・
掴ま(れ)るところが少ないから、(室が狭いから)すぐに立っちゃう
だから・・這ってもらえるような何か・・があったらいいな
それから・・始まったS保育士の夢想
子どもの自発性が必要、
後から尻叩く方式ではなく、前から誘う「這う子を惹きつける、何か」があれば近寄っていくはず・・
ウン、いいとこへ考えが来た
夢を追って、発想が飛びあがる
この子たちのまなざしを捉えるもの。それは・・母
ここは保育園。母は目の前に居ない。では・・母の写真はどうか。
ウーン、突然に、写真かあ、この子たちに、認識できるの?
と、言うわけで、現実に戻ったS保育士は・・
夢想は現実化する
そこで、S保育士スタッフはこう動く。「カンカラに、ママの写真を貼るのよ」カンに紐付けて子の前に置き、這って近づいたらまた紐を引く。という案は・・
子どもは夢中でカンカラを這って追っかける・・という、夢に名付けて「ママカン」
(会員失笑の中で・・)
それで結局、効力は?
「ママカン」はいくつか作られ、子どもたちの目の前に置かれた。しかし、追っかけは、どの子もそれほど長くは続かず・・
発想は木曜会員の大笑いだけで、惜しくもしぼむ
2.が・・その時S保育士の視点は、会員を超えた
「聞いて聞いて」 この発想は意外な収穫を得たのである
母の写真を、「おお、母だ!」と、子が識別できる月齢を、S保育士は発見した
たかが10cm足らずの写真からママを識別できる月齢は・・
どの子もおよそ10か月以降である・・ソウナンダ!!
えーーー!ソウナンダ
チンパンジーの識別眼・・なんてのに、こんな研究あったっけ?
それに似ているような気がするが・・それにしても、
這い這い促進器があったことは、やはり木曜会の進歩であった
木曜会のメンバー連は「すごーい発見!ノーメル賞!」なんて
踊り出した。ウハハ。ただの木曜会、されど木曜会。でした
木曜会の考案遊具第二冊目。3月に世界文化社から出版されました
「0・1・2歳組 心と体を育む 手作り遊具」
「ママカン」よりもっとまじめで面白遊具が44種掲載。どうぞご覧ください!